機械保険加入のメリットと補償の範囲まとめ

はじめに

機械保険は機械装置や設備が故障をした時にその修理費用を補償される保険となっています。従業員の操作ミスや機械の衝突などが主な対象となります。

工場の機械や設備などは1機数千万円もするような高価なものが多いです。メーカーの補償期間であれば無料での交換も可能です。ただ5年などの一定期間を過ぎると交換は難しくなります。

工場を所有していて機械設備をたくさん使っている企業の経営者の方には加入しておくと良いでしょう。また数は少なくても高額の機械をそろえている方なども加入をしておくことで安心感があります。

損害の範囲

機械保険は従業員の操作ミスや機械などがフォークリフトなどと衝突をしてしまった時などの業務上の事故やミスなどで起こった場合が主な補償対象になります。

ただ火災が起きた場合には火災保険・機械保険のどちらで補償されるのかも問題になります。火災が起きた場合の機械事故の場合はすべて火災保険が対象になります。ただショートなどの電気事故の場合は機械保険での範囲になります。

火災などで機械が故障してしまった場合には、火災保険の特約で機械もカバーされることもあります。ただ特約があっても必ずしも補償されるわけではないので加入前に相談をしておくことを忘れないようにしていただきたいです。

補償範囲

機械保険の補償範囲はどこまでがカバーされるのか。

まず代表的なものとしては損害保険金があります。機械設備や装置などが故障をしてしまった時に事故の前に戻すための修理費用です。

次に損害の拡大や防止などにかかった費用にも補償の範囲が及びます。損害を防ぐための費用や拡大を防止するための費用です。

さらに機械の修理対応などにかかった宿泊費や交通費が一定の割合で補償されます。損害保険金の5%から10%程度を最大にして補償されることが多いです。

あとは修理をしても機械が直りそうもない場合には片付けや処分のための費用にも適用されます。清掃費用や搬出費用なども対象になります。

具体的には従業員の機械の操作ミス・点火ミスでのボイラーの爆発・モーターが焼き付いての破損・異物の混入による破損・他物の衝突による事故などが対象になります。

補償の対象外

機械を故意または重過失によって故障をさせてしまった場合は補償の対象外になります。業界人の方であれば通常あり得ない行為をしたことで機械が故障をしてしまった場合などがあてはまります。

火災の場合は基本的に火災保険の対象になりますので補償されません。機械保険だけでなく火災保険への加入も考えておきましょう。

また長年の使用によってさびや腐食などによって故障することもあります。そのような場合には補償がされません。機械にはある程度寿命があります。また定期的なメンテナンスも必要ですので自分でもできることはしっかりと行っておくことが大事です。

保険会社

機械保険を扱っている保険会社は三井住友海上・東京海上日動火災保険・損保ジャパン日本興亜・明治安田損保・AIG損保などが行っています。

補償の範囲は保険会社によって異なりますが、従業員の操作ミスや衝突落下事故などにはほとんどの会社が対応しています。

まとめ

機械保険は従業員の操作ミスや設備装置などの故障の時に補償される。

補償範囲は損害保険金・損害の拡大や防止のために要した費用・修理スタッフの滞在費や交通費・修復不可能時の機械の処分費用など。

業務中での従業員の操作ミス・ボイラーなどの爆発・電気系のショート・機械の焼き付きなどの時に補償される

火災で機械が故障して使用が不可能になった時などには火災保険が適用される。機械が特約などで補償されるかは要確認を。

故意または重過失での機械の故障や長年の使用での機械のさびや腐食などの場合は補償の対象にはならない。

機械保険を扱っている保険会社は東京海上日動火災保険・損保ジャパン日本興亜・AIG損保などあまり多くはないので注意。