法人保険の主な3つのデメリットをわかりやすくまとめました。

はじめに

法人保険には、①会社のキャッシュフローが悪くなる。②解約のタイミングを間違えると損をする。③納税の繰り延べに過ぎない。など、主な3つのデメリットがあります。

会社のキャッシュフローが悪くなる

毎年保険料を払い続けることはキャッシュフローの悪化になります。手持ちの現金が少なくなることで事業がしにくくなることも考えられます。一時的なことで大きな利益が出てしまったけど来年以降はそのような状況が見込めないなどの場合には法人保険は向かないのではないかと思われます。

解約のタイミングを間違えると損をする

法人保険は解約をすることで解約返戻金が戻ってきます。解約返戻金は一般に期間が短くなってしまうとあまり大きな額が戻りません。また期間が長くなると解約時の年齢が高くなってしまうのでピーク時よりも返戻金が減ります。特に最初の5年以内で解約してしまうと返戻率は50%に届くかどうかです。50%だと5000万円を預けても2500万円しか戻りません。また会社の赤字の時期に解約をすることが重要になります。6年以上契約をして会社の経営のやや厳しい時に解約をすることが基本的なスタンスになります。

納税の繰り延べに過ぎない

解約返戻金は、基本的な雑収入になりますので戻ってきた分は全損・半損にかかわらず、ほぼ全額が課税対象になります。解約が赤字の時期と重なれば黒字の部分と相殺をされるので問題ないのですが黒字の年に解約してしまうと戻ってきた返戻金の分がまるまる課税対象になります。課税を先送りしたに過ぎません。

解約返戻金はどの時期で解約するか、会社の数字が一時的もしくは恒常的な黒字なのかの判断をしてから加入することが大事になります。

まとめ

法人保険には、①会社のキャッシュフローが悪くなる。②解約のタイミングを間違えると損をする。③納税の繰り延べに過ぎない。など、主な3つのデメリットがあります。 法人保険には、以上のようなデメリットもあることを理解しておいて下さい。