船舶不稼働損失保険加入のメリットと注意点

はじめに

船舶不稼働損失保険とは船舶が海難事故による稼働不能になった場合に、船舶の所有者が船舶の不稼働の期間中に受けた経済的な損失を填補していく保険となっています。

海難事故の種類

船舶不稼働損失保険では沈没・転覆・座礁・座州・火災・他物との衝突などの損害に対して保険金を支払います。また船舶機関事故・荒天遭遇・爆発などによって船体に損傷が生じて発生した不稼働損失も追加でカバーしていきます。

逆に免責事由によって発生した損害、外国の法令や条約違反によって不稼働の期間が延長された場合、損傷に関係のない検査・修繕・荷役・荷待ち・荷役滞船などの理由で不稼働期間が増えた場合。

費用の対象

船舶不稼働損失保険の費用対象は船舶の経常費・定期用船料・また荷主の長期の積載保証などを得ている方は運賃収入などが対象になります。

免責期間

船舶不稼働損失保険では実際の不稼働の期間からある一定の日数を控除した日数がお支払いの対象となります。この期間が免責期間になります。不稼働期間1日あたりの損失額は契約の締結時に決定していくことになります。